DVDで「40歳の童貞男」を観ました。
タイトルのとおり、40歳の童貞男が主人公のコメディです。
主役はフィギアやゲームが好きなオタクの家電量販店店員です。ですが、この男、ハンサムだし、体も鍛えてるし、女性が苦手といっても会話ができないことはないし、男の友人にも恵まれているし、高齢童貞男には見えません。
「電車男」のような、いかにもはがゆい感じではありません。
真に女性が怖くて会話もできないような40男が、参考にしようとして観ても無駄でしょう。
べつにそこまでセックス経験があるかないかにこだわらなくても、と思いますが、確かに、私も40歳ですが、今でも女性経験がなかったら引け目に感じるだろうな、とは思います。
男女が人間同士として付き合うには、異性がどんな生き物なのか、多少は知らないと難しいでしょう。恋愛をしたり、異性の友人を持ったりすることで、男も女も、正しく異性と向き合い、異性を異性としてではなく、一個の人間として見ることができるようになるでしょう。
私の経験からいって、男というのは、十代後半ともなると、異性に強い性欲と好奇心を持ち始めます。その頃の私は、女性を、人間というよりも、性の対象としてもっぱら見ていました。筒井康隆が言った「性器に目鼻」というのは、少年の性欲をよくあらわしています。
二十代半ばになって性欲は落ち着き、三十過ぎると急速に衰えます。結婚適齢期というのは、そういう意味で、正しいのではないかと思います。
40歳童貞男という言葉自体が、生物学的に盛りを過ぎてなお、生殖行為の経験がない、ということの滑稽さや悲しみを表しているのでしょうね。
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