英 一蝶

美術

 今朝、NHKの日曜美術館で英一蝶(はなぶさ いっちょう)という元禄期の絵師をとリ上げていました。
 私は浅学にも、この絵師の存在を今日まで知りませんでした。
 吉原通いを毎晩続け、幇間として旦那衆のご機嫌をうかがいながら、画材を取材していた、とのことです。
 その作風は諧謔にして豪華。遊び人の片鱗がうかがえます。若冲などの糞真面目な画風と違い、遊び心に満ちています。
 47歳にして生類憐れみの令を笑い飛ばす絵を描き、三宅島に流されますが、11年後、ご赦免舟で江戸に帰還。74歳でその生涯を閉じるまで、精力的に画業と句作に徹します。
 肖像を見ると鬼のような恐ろしい顔ですが、絵は、優れて洒落ていました。
 現在板橋区立美術館で展覧会を開催しているとのこと、ぜひ出かけてみようと思います。
英一蝶