昨日、南青山の、新装なった根津美術館に行って来ました。
もともと初代東武鉄道社長の根津嘉一郎の個人コレクションだった骨董品を並べた美術館だけあって、なんとも脈絡のないものでした。東洋の古美術、という共通点はありますが、絵画から考古遺物まで、様々です。
むしろ、美術館そのものの建築と南青山とは思えない広大な庭が、印象的です。
それにしても、青山というのは妙な町ですね。自由が丘なんかもそうですが、洋服や鞄などを商う、小さな店ばかりが軒を連ね、人間が生きるに必要なスーパーや食料品店などがまるで見当たらないのです。この地に住む人々はどこで普段の買い物をし、いかに生活をおくっているのか、不思議に思います。
東京の都心に近く、また、泥臭い繁華街、渋谷もすぐ近くです。
私が想像するに、東京生まれよりも、立身出世を夢見て上京した田舎者がこの町を発展させたように思います。
なぜなら、この町には含羞というものがまるで感じられません。これ見よがしな、しゃらかしぶりです。
散歩するには面白いですが、住まうには少々気取りすぎです。
私は、高校・大学と、青山近くの学校に通いましたが、当時も、今も、好きになれません。なんだか人間臭さが感じられないのです。
今日は、何年ぶりかでビーフステーキを食いました。胃が弱いのか、牛肉はもたれるので好まないのですが、今日の肉は良い肉だったのか、簡単に消化できました。たまに食うと、なかなか旨いものですね。