つかこうへい

文学

 劇作家にして演出家、つかこうへいが亡くなりました。
 噂ではかなり激しい演出だったとか。

 私は舞台を観ることはついにありませんでしたが、映画では「蒲田行進曲」と「熱海殺人事件」が印象に残っています。
 どちらも笑えて泣ける作品でした。そして、そこはかとなく乾いた感じが漂っていて、好きでした。

 小説「長島茂雄殺人事件」は笑えましたね。千葉県某地方に長島村というのがあって、村民はみなスポーツ万能、挨拶は昼夜を問わず「燃えたね!」なのです。長島茂雄は長島村の落ちこぼれで、仕方なくプロ野球選手になった、という設定です。

 長嶋ではなく、長島なのが、ミソです。
 
 いずれも1980年代前半から半ばにかけての作品です。
 私の中学・高校時代。
 良いものも悪いものもなんでも吸収する貪欲な年頃に観たもの、読んだものは、みな印象的です。

 冥福を祈ります。

蒲田行進曲 [DVD]
つかこうへい,つかこうへい
松竹ホームビデオ
熱海殺人事件 [DVD]
つかこうへい,つかこうへい
ジャパンホームビデオ

 

長島茂雄殺人事件―ジンギスカンの謎 (角川文庫)
つか こうへい
角川書店