重力波

思想・学問

 今朝の新聞に、アインシュタインが一般相対性理論で予言した重力波の存在を捉える大規模計画が動き出した、との記事が掲載されていました。

 重力波は天体が回転する際に起こるさざ波のようなもので、これを観測することができれば、急膨張からビッグバンが起きた時期が判明し、宇宙論が飛躍的に前進する、とのことです。

 一方、重力波が理論よりも弱かった場合、空間は三次元ではなく、ミクロの余剰次元が存在する証拠になるとか。宇宙は最大11次元だとする膜(ブレーン)宇宙理論が現実味を帯びてくるそうです。

 いずれの場合も、一番乗りで発見すればノーベル賞間違いなし、とのことですが、アメリカもヨーロッパも同じ時期に観測を始めるとかで、熾烈な競争は始まったばかりです。

 結果が出るのは2016年を予定しているそうで、重力波望遠鏡の建設に文部科学省がゴーサインを出したそうです。
 文部科学省、やるぅ。

 巨額の金がかかりますので、当然、国家プロジェクトです。

 理系音痴の私ですら、わくわくするような話です。
 
 事業仕分けとやらで、スーパーコンピューターの開発に関し、1位じゃなきゃダメなんでしょうか?と迷言をはき、事業を廃止に追い込んだおばさんは、このニュースを無駄だ、と切って捨てるでしょうか?
 スーパーコンピューターは科学者たちの猛反発で復活しましたが。