となり町戦争

映画

 「となり町戦争」を観ました。
 サスペンスのコーナーにありましたが、コメディですね。それもあまり出来の良くない。
 
 田舎の隣接する町が戦争を始め、それにまつわる悲喜劇を描こうとして、それが陳腐になってしまった、というところでしょうか。

 筒井康隆の小説、「東海道戦争」と設定がやや似ていますが、「東海道戦争」は関西と関東の戦争を描いてスラプスティック・コメディに徹しているのに対して、「となり町戦争」は安い反戦思想みたいなものが見えて楽しめませんでした。

 ただ、主人公の上司(砂漠の国で戦争経験あり)が、「戦争って、ハリウッドのスターがやるんじゃなくて、そこらのおっさんや若造が女子供を巻き込んでやるんだよね。殺し合いじゃなくて、ひょいっと死んじゃうの」と言っていたのが印象的でした。

となり町戦争 [DVD]
江口洋介.原田知世.瑛太.菅田俊.飯田孝男.余貴美子.岩松了.小林麻子
角川エンタテインメント

 

東海道戦争 (中公文庫)
筒井 康隆
中央公論社