下村容疑者のブログ

社会・政治

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 幼い乳幼児二人を放置して死にいたらしめるという残虐性と、子育てに奮闘するブログの様子では、同一人物に思えません。
 ブログを見ていただければ、膨大な量のコメントが寄せられているのが分かります。
 多くは、下村容疑者を責めるもの。また、日本社会の変容に言及するものもあります。

 そしてコメント欄は掲示板の様相を呈し、コメント者同士で傷つけあうような、異様な雰囲気になっています。

 この事件がもたらした奇妙な居心地の悪さは、どこから来るのでしょう?

 母親が育児放棄したこと、離婚前は子煩悩で子育てに熱心だったこと、部屋に戻らず、海水浴をしたり酒を飲んだり遊び呆けていたこと、反省の弁が聞かれないこと、色々考えても、しっくりきません。

 他にも児童虐待で我が子を殺した親はいます。
 しかし今回の事件は、虐待ではなく、育児放棄。

 たぶん死んじゃうんだろうな、でもまあいいか、というような気楽さが感じられます。
 この気楽さが、ニュースに対する違和感に通じているように思います。

 起きてしまったことはもう取り返しがつきません。
 今後の日本では、子育ての主体は今までどおり親でよいのか、という疑問を持ちます。
 地域社会や行政が深く関わらなければいけないのは間違いないと思いますが、家庭内のことにどこまで首を突っ込めるのか、という思いもあります。

 このままでは、健康診断の項目に、虐待の疑いがないかどうか、という項目を加えなければなりません。


ネグレクト―育児放棄 真奈ちゃんはなぜ死んだか (小学館文庫)
杉山 春
小学館

この地獄から、ぼくを助けて
中尾 裕子,阪田 由美子
竹書房