耳掻き店店員の女性とその祖母が殺害された事件で、犯人の林被告に無期懲役の一審判決が出ましたね。
求刑は死刑。
罪一等を減じた形です。
過去の判例から考えると、死刑か無期懲役か、微妙なケースだったようです。
遺族は判決後、法廷で悔し涙を見せたとか。
遺族感情を考えれば、死刑どころか八つ裂きにしても足りないところでしょう。
しかし法廷は報復の場ではありません。
私は、犯人の教育・更生・隔離を目的とするのが刑罰であるべきだと思います。
死刑にしてしまったら、絶対的な隔離だけしか執行することができず、教育・更生の機会が奪われてしまいます。
遺族や社会一般の応報感情を満足させることを第一義的に目指すべきではありません。
それでは刑罰が復讐心や憎しみを増幅させる装置になってしまいます。
国家は、理想を掲げて現実的にことにあたるべきです。
死刑廃止は世界の流れ。
2008年5月には国連人権委員会が日本に死刑執行停止を求めました。
それに対し日本は、国民の大多数が支持している、と反論しました。
私は自国が死刑制度を維持し、国民の大多数がそれを支持していることが、なんだか悲しいのです。
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耳掻き殺人
