柔道金メダリストの石井選手が総合格闘家に転向して日本で初めて一本勝ちしましたね。
期待が大きかっただけにほっとしたのではないでしょうか。
ビッグ・マウスで、ジョーク好き。
口ではやんちゃ坊主ですが、真面目に競技に取り組まなければ金メダリストにはなれないということは、自明の理です。
相撲の朝青龍、軽量級格闘技では神の子、山本・キッド。
大口をたたき、実績も残す立派なアスリートがいます。
私は謙虚で真面目で誠実に見えるアスリートをあまり信用していません。
なんだかロボットのように見えてしまうのです。
多分やんちゃ坊主に見えてしまうのは、大真面目に話をするのが恥ずかしいからなんじゃないでしょうか。
ビートたけしが還暦を過ぎて、大物映画監督になった今も、トーク番組にきぐるみを着たり鬼瓦権三の扮装で現れたりするのと似た心性なのだろうと想像します。
ビートたけしも極端な照れ屋で知られていますね。
照れ屋ゆえの偽悪。
また、照れ屋のやんちゃ坊主とは種類が違いますが、どこか不真面目に見られがちなタイプの人気者がいます。
アオレンジャータイプ。
熱血で正義感に燃えるタイプのアカレンジャーと、冷静沈着で斜に構え、ときには冷酷にさえ見える、しかしじつは意外に誠実なタイプのアオレンジャー。
私はこれを子どもの頃リアルタイムで観ていましたが、断然アオレンジャーが好きでした。
このタイプのヒーローに眠狂四郎や木枯らし紋次郎がいますね。
黒澤映画で三船敏郎が演じた数々のヒーローや「ラスト・サムライ」の渡辺謙なんかはアカレンジャータイプでしょう。
若大将シリーズの加山雄三なんかもアカレンジャーの部類と言っていいかもしれません。
私が小学校6年生の頃、Y君というアカレンジャータイプの男子がいて、1学期は彼が学級委員でした。
そして2学期はW君というアオレンジャータイプの男子。
女子児童からの人気もこの二人がダントツでした。
3学期はどうなるかというと、クールなW君の子分ともいうべきD君が傀儡として学級委員になるのです。
しかしだからと言って、熱血Y君とクールW君の仲が悪かったわけではありません。
この他に、ガキ大将タイプのT君がいて、裏社会のようなものを作っていました。
小さな世界である小学校のクラスも、社会の縮図だったのですね。
大人になってもやってることは子どもと同じです。
私はといえば、カテゴライズ不能の変人として扱われていたと思います。
そうかと言っていじめられていたということもありません。
なぜなら私は、普段は大人しいですが、攻撃を受けたと思ったら、誰よりも凶暴に反撃していたからです。
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