昨夜書店を冷やかしていたら、変わった本を見つけました。
森川綾女という心理カウンセラーの「ツボ打ちTFT療法 漢方と科学を融合して心身をリセット」と「たった2分で心がスッキリする『体のツボ」』」です。
TFTというのは、Thought Field Therapyの略で、思考場療法と訳されていました。
これはある米国の心理カウンセラーが、水恐怖症の患者を治療するなかで、「水を考えるだけで胃が痛くなる」という患者の言葉を聞いて、たまたま漢方を学んだことがあり、胃は経絡では目の下がツボだと思いだし、患者に指で目の下をトントンと数十秒押させたところ、胃痛が収まるどころか、水への恐怖そのものが劇的に軽快した体験をきっかけにして生まれた療法だそうです。
このカウンセラーはその後10年間何千人もの患者に、色々なツボを押す治療を試みて、ついに簡単で誰にでもできるツボ押しの技法を完成させ、今ではイラク戦争でPTSDとなった兵士の心のケアや、災害にあった人々の治療に役立てているそうです。
日本では、新潟中越地震の際、被災者にTFTのやり方を書いた冊子を配布し、一定の効果を得た、とのことです。
日本でも一部の精神科医や心理カウンセラーがこの技法を習得し、治療に役立てているとか。
ちょっと怪しい感じは否めませんが、私はそれが怪しいかどうかの判断に、高額の教材を売り付けたり、寄付を強要していないか、ということを基準にして考えることにしています。
TFTに関しては、そういうことがないので、少なくとも金目当てのインチキ商売ではないだろう、と判断できます。
早速昨夜私も本を見ながらやってみたのですが、じつに奇妙な経験をしました。
手足がぽかぽかとしてきて、ちょうどお風呂上りのようなリラックスした気持ちになったのです。
これは続けていけば双極性障害にも効くかもしれない、とおもいました。
やり方はいたって簡単。
本に図示されている目の下や手の甲、鎖骨の下など、ツボを5~15回、人差し指と中指の二本の指先で、痛くない程度に叩けばよいのです。
その間、トラウマとなったことを思い浮かべることや、数を数える、ハミングする、などの技法をマニュアルどおりに行えばよいのです。
TFT協会のホームページで、最も基本的な技法の動画が見られますので、新書を一冊読んで、この動画を見れば、一人で行えます。
非常に安上がりです。
なぜ効果があるのか、は創始者のキャラハン博士が後付けで理屈を作っていますが、私にはどうでもよいことです。
鍼や指圧を自分でやるのだと思えば、東洋人には抵抗なく受け入れられるでしょう。
http://www.jatft.org/stress-caring.html ⇒ TFT協会のホームページです。
![]() | ツボ打ちTFT療法 漢方と科学を融合して心身をリセット (講談社プラスアルファ新書) |
森川 綾女 | |
講談社 |
![]() | たった2分で心がスッキリする「体のツボ」 (知的生きかた文庫) |
森川 綾女 | |
三笠書房 |