議員であり被告であり

社会・政治

 今朝の新聞やニュースでは小沢一郎議員が強制起訴された一件が大きく取り扱われていました。
 強制起訴されることは前から決まっていたことなのに、なんだか小沢議員がお亡くなりになったかのようなはしゃぎぶりですね。

 議員であり被告でもある今の彼をなんと呼べばよいでしょう。
 新聞はほとんど小沢被告と記していました。
 私はあえて、長幼の序を重んじ、過去の彼の活躍ぶりに鑑みて、小沢議員とお呼びしましょう。

 良かれ悪しかれ小沢議員はこの二十年、日本政治の中枢で活躍する主要プレイヤーであり続けましたね。
 小泉フィーバーのときは陰が薄かったですが、菅総理と激しく民主党代表を争ったり、今までは陰にいて政権を操ることが得意だったようですが、あの代表選で初めて小沢議員自らが総理を目指す姿を見せましたね。
 しかし自民党幹事長時代のような迫力はすでになく、なんだかもう終わりかけてる政治家が必死で過去の実績なんかアピールしちゃって、あわれを誘いました。

 海部内閣の後とか、本気で総理を目指せばなれたと思いますが、師匠直伝の院政がお好きのようです。
 しかし師匠は総理を辞めて院政を始めましたが、小沢議員は総理を経験していませんね。

 国民の間で、小沢待望論のようなものが、この20年、浮かんでは消えました。
 
 彼が総理だったらしっかりやってくれる、という幻想を未だに信じている子分たちがいますね。
 総理にならないからボロがでない、ボロがでないから彼ならやってくれそう、となるのであれば、やるぞやるぞと言いながら、永遠に総理に成らず、泥をかぶらないようにするのが一番権力を維持できる方法かもしれません。

 しかし多分、今回の強制起訴が無罪になったとしても、金権体質、説明しない体質のため、ダーティーなイメージが付きまとい、もはや復権は不可能ではないかと思います。
 
 自民党内での権力闘争に敗れて新生党を立ち上げ、新進党に発展させたかと思えば内紛で新進党を解党して自由党を結成。
 その自由党も分裂して自由党と保守党に分かれました。
 その後民主党に吸収合併される形で自由党を解党。
 権力闘争のたびに政党を打っ壊したり作ったり。
 忙しい人ですねぇ。
 自民党で権力闘争に敗れた時、しばらく寝たふりしていればお鉢がまわってきたものを。
 こらえ性がないんですねぇ。

 正直、有罪だろうと無罪だろうと、興味ありません。
 賞味期限が切れたら、棄てられるか、自ら辞めるかどっちかしかありませんよ。

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