長妻VS細川

社会・政治

 近頃ニュースをにぎわせている専業主婦の国民年金への切り替え忘れによる年金未納をチャラにしようという厚労省課長通達。

 通達を廃止して課長を更迭で終わりにしようとしたようです。

 細川厚生労働大臣は前任者が決めたことで知らなかったし引き継ぎもなかった、と言い訳し、当時副大臣だったことをお忘れのようです。
 長妻前大臣は負の遺産を断ち切るためには不公平が生じてもやむを得ないと判断し、それは省内はおろかマスコミも含めてオープンに議論したのだから、当時副大臣だった現大臣が知らないはずがない、と反論しました。

 面白いですねぇ。
 前大臣と現大臣が責任のなすりつけあい。
 更迭された課長はたまったものではありません。

 民主党が声高に叫ぶ政治主導とは、手柄は政治家に、責任は役人に、ということでしょうか。 
 大体なんで大臣が判断したと言っているものを課長決裁で済ませ、課長名で通知するんでしょうねぇ。

 こうなってくると、厚生労働省幹部が将来問題になることを承知のうえで、大嫌いなミスター年金、当時の長妻大臣を困らせてやろうと、手続きに瑕疵を残したとしか思えませんねぇ。
 役所の手続きに疎かったであろうミスター年金は、どのような形でも自分の考えが実行に移されればよい、と思ったとしても不思議ではありません。

 細川大臣と国民に人気がある長妻前大臣を同時に責められるとあって、自民党はほくそ笑んでいるようです。

 派閥抗争が激しかった自民党でも、こういうことはちょっと考えられませんでした。

 田中真紀子議員が外務大臣の時、外務省を伏魔殿と読んで諍いを起こし、任命権者である小泉元総理を批判して罷免されましたが、田中議員はその後民主党に移ってしまいました。
 類をもって集まると言いますからねぇ。
 田中議員は民主党に自分と同じ匂いをかいだのでしょうか。

 それにしても鳩山政権といい菅政権といい、面白すぎます。
 国民を幸福にするにはまず自ら道化を演じて笑わせようというのでしょうか。

 嗤う門には福来る、あ、間違えた、笑う門には福来るといいますからねぇ。

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