復興構想会議と復興実施本部

社会・政治

 一体いくつ臨時の組織を作るのでしょうね。

 復興構想会議が動き始め、復興実施本部の設置を決めました。
 これまでにも、20にも及ぶ対策会議やらなんちゃら委員会やら、その日菅総理が懸案だと思ったことに関する組織を作ってきました。
 菅総理のオツムは容量が小さいようで、いくつもの案件を抱えながらそれぞれに的確に指示を飛ばす能力に欠けるため、専門家を集めて議論させ、その結論を自らの決断にしたいようです。
 しかし喜劇的なことに、作ったはいいけどその会議が開かれていなかったり、機能していなかったりするとか。

 ニュース映像をみると、復興構想会議、やたらと人数が多いのですね。
 しかも多くは学者だとか。
 学者というのは知識はあっても実務に疎く、自説を滔々と語って議論にならなかったりするものです。
 手足を持っている各省庁の代表が話し合わなければ、結局何も進みません。
 政治主導は結構ですが、膨大な人数を抱え、数々のノウハウを持った役人をうまく使わずして復興はなりません。

 政治主導という幻想にいつまでもとりつかれて官僚機構の知恵に耳を貸さなければ、被災した方々への背信行為とさえ言えます。

 震災直後、私は菅総理が豹変し、強引な手法で震災復興に強力なリーダーシップを発揮することを期待しました。

 しかし結局、菅総理は役人や東京電力に当たり散らし、責任逃れと政権の延命に汲々とするばかり。
 鳩山前総理はできもしないことを沖縄に約束した上にその約束を反故にし、国民から失笑をかって退陣しました。
 菅総理は失笑どころではすみません。
 石をもって官邸を追われる姿が目に浮かぶようです。

 ことここに至っては、もはやこれまでと覚悟を決めて、後はよきに計らえと言って隠居し、後進に道をゆずるのが上策というものでしょう。
 リーダーの資質一つで、物事は劇的に変化するものです。

 
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