職場で、5から6年程度の半端な経験しかない若造が、仕事をふられて「初めてだからわからない」とか「やったことがないので答えられない」とか言って、事前に失敗した場合を想定して言い訳する姿を時折見かけます。
あれは見苦しいですね。
学ぼうという気概ではなく、最初から言い訳しているのですね。
私は、自慢しますけど就職して20年、そんなセリフを吐いたことは一度もありません。
給料をもらうのに初めても二度目も三度目もないものです。
だいたい同じような仕事に見えても、仔細にそれを観察すれば、ことごとく初めての仕事であることに気付くはずです。
わが偉大なる総理大臣閣下、「すべてが初めてのことなので完全とは言わないが、全力を挙げて対応してきた」と言ってまずい対応の言い訳をしていましたね。
国家のトップリーダーが絶対に口にしてはいけない禁句。
トップリーダーの最も重要な仕事は不測の危機に対して臨機応変に対応すること。
何事も経験済みの仕事でなければうまくできないというのであれば、自ら総理大臣の資格はありませんと言っているようなもの。
そんな言い訳をするくらいなら、何も言わずに総辞職したほうがマシというものです。
だいたい今回の事態は一人総理大臣にとって初めてだったのではなく、今を生きる日本国民すべてにとって初めてのことです。
家族や秘書官にこっそり愚痴をこぼしたというならいざ知らず、国会でそんこと言っちゃ駄目ですよねぇ。
これでますます支持率は急落するでしょう。
阪神淡路大震災のときの村山元総理を思い出しますねぇ。
しかし災害というのは、社会党の総理の時とか、市民活動家出身の左翼くずれが総理の時とか、頼りない人が総理の時によく起きるのですねぇ。
意図したわけではないでしょうが、自然を司る神様がわざと意地悪しているんじゃないかと勘繰りたくもなります。
そういえば私の職場のトップリーダーは、リーダーシップ支援経費というリーダーの裁量に任された経費を、自分の海外旅行の旅費にあててしまいました。
建物の補修や新規の事業を始めることを想定されていた制度なんですがねぇ。
前例のないことです。
わが総理大臣閣下に比べて、初めてのことがお好きなようです。
おそらく制度の趣旨が理解できず、自分のお小遣いだと思っちゃったんでしょうねぇ。
大切な血税から150万円も。
やれやれ。