26年

社会・政治

 1985年(昭和60年)の今日、男女雇用機会均等法が施行されました。
 まる26年がたったわけですね。
  徳川家光ではないですが、生まれながらにして男女雇用機会均等という若者たちが、すでに社会で活躍しています。

 当時はバブル前夜。
 若い女性たちは肩パッドで武装し、トサカ頭で周囲を威嚇していました。
 結婚せずにバリバリ働くか、結婚しても共働きで金を稼ぐ生き方が格好良いとされていました。
 総合職で大企業に勤め、出世を目指そうという女性たちの憧れは、緒方貞子。

 しかしその夢は、強固な男社会に阻まれていることは、もはや明らか。
 
 女性だからというだけの理由でお茶くみを命じられることはなくなりました。
 看護婦は看護師になり、スチュワーデスはキャビン・アテンダントになりました。
 女性の管理職も増えました。 

 しかし今、若い女性たちの間で専業主婦志向が強まっていると聞きます。
 景気は悪いし、あくせく働いて安い給料をもらって疲れ果て、無残に老けていくより、収入の高い夫を得て、優雅なマダムに憧れるというのは、むしろ当然。
 
 私だって高給取りの妻をもらって専業主夫になりたいという願望を強く持っています。

 しかし、多くの女性が求める、高給取りで優しくて格好良くて家事に積極的に参加してくれる男なんて、世の中に1%もいないでしょう。
 しかもそういう男は、えてしてとっとと結婚してしまうので、いき遅れ気味のお姉さんたちは甚だ不利というものでしょう。
 条件を下げればまた違うんでしょうが、人生経験を積んで目の肥えたお姉さんたちには、それが我慢できないのでしょうね。 

 世の中はうまくいかないものですねぇ。

 男女雇用機会均等法第一世代はもう50歳ちかく。
 でも私の職場で女性管理職というのはごくわずかです。

 男社会で果敢に道を切り開いてきた女性たちは見上げたものですが、後に続くべき若い女性がキャリア志向を捨てているというのは、寂しいことですねぇ。

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