極小のブラックホールが、宇宙の幽霊のように日々地球を高速で通り抜けている可能性が明らかになったそうですね。
なお、人体に影響はないそうです。
私たちが思い描く、太陽をも飲み込んでいく巨大な質量を持ったブラックホールとはずいぶん違う性質を持っているようです。
小さな原子を取りこむことも不可能で、せいぜい原子が極小ブラックホールの周りを回るだけだとか。
しかも最後は放射により蒸発してしまうとか。
そうなると、宇宙の幽霊というよりも、宇宙のカゲロウみたいなものなのかもしれません。
卑近な例ですが、同じイカでも、ホタルイカのような小さなものから、ダイオウイカのような巨大なものまで、ほぼ同じ形状で存在しています。
で、当たり前ですが、ホタルイカは小さな餌を、ダイオウイカは大きな餌を捕食します。
ブラックホールと極小ブラックホールとも、そんなイメージなのかもしれませんね。
極小ブラックホール、毎日この星を通り抜けているとしても、あんまり小さくて目には見えません。
接触しても気づきません。
人間の五感では感じられない存在という意味では、妖怪や鬼、幽霊の類と似ていますね。
自然科学が進歩して神秘主義の領域を科学的に解明し、文学や哲学などの人文科学も進化して自然科学の分野を題材にした名作が生まれるなら、自然科学と人文科学は分かちがたく結びついて、新たな宗教を生むかもしれませんね。
それが、次の世紀のスタンダードになるかもしれません。
楽しみですねぇ。
もっとも来世紀までは生きられないでしょうけど。