岐阜県庁、シエスタ大作戦

社会・政治

 最近節電ということがうるさく言われて、私の職場でも廊下は消灯、パソコンやコピー機の電源をマメに切る、定時退社の励行、昼休み時の消灯などが行われています。
 もちろん、ノーネクタイのクールビズ。

 そして例年だと28度以上になればエアコンをつけるのですが、今年は29度以上。
 今から夏が心配です。

 そんななか、岐阜県庁が面白い取り組みを始めたそうです。
 午後1時から3時、もっとも電力使用が増える時間帯に、1時間単位の有給休暇を取得し、昼寝して英気を養ってほしい、というのです。
 昼寝はうれしいですが、残り少ない有給休暇をそんなことのために使うのは、私だったら嫌ですねぇ。
 南ヨーロッパの風習を取り入れたこの方法、会議があったり窓口があったりするなかで、少数の職員が昼寝してパソコンの電源を切っても、微々たる効果しかないでしょう。
 むしろ13時から15時を完全に閉めて、逆に19時まで執務する、というほうが効果はあるかもしれません。
 でもそれだと、無駄に拘束時間が増えて、困っちゃいますね。
 そして必ず、閉めている二時間の間に溜まった仕事を片付けようとする人がでてくるでしょう。
 結局、勤務時間を増やすのと一緒になってしまいますね。

 二時間のシエスタ、まずは県知事はじめとする幹部が取得しないと広まらないでしょうね。
 それと、あくまで有給休暇を取得するかどうかは本人の自由なので、一時間単位なんて細かく休暇を取りたくない、と言う人には、馬の耳に念仏といったところでしょう。

 スペインやイタリアなど、広くシエスタが行われている国ならともかく、休み時間を惜しんで仕事をすることが美徳であるかのような悪風が残るわが国では、無理めな話だと思います。

睡眠文化を学ぶ人のために
高田 公理,重田 眞義,堀 忠雄
世界思想社

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