人肉売買

社会・政治

 ブラックホールに落ち込んでいくような感覚、頓服を飲むことでほぼ治まりました。
 もっとも、副作用で眠いですが。

 北朝鮮のある警備員が、同僚を殺害して食い、食い残しの肉を羊肉と偽って売りに出したとか。

 飢餓状況のなかでの人肉食い、これはまれにあるのですよねぇ。
 食糧がなくなった南方で日本軍が行っていたとか。
 また、アンデス墜落事故の際に生き残った者が生きるために亡くなった友人や親族を食べたことが知られています。

 快楽殺人に伴う人肉食いは、佐川一政がフランスでオランダ人留学生を射殺して生肉を食べたことが有名ですが、これは飢餓によるものではなく、性欲によるものでしょう。
 佐川一政、心神喪失が認められて無罪になり、しばしフランスの精神病院に収容された後、日本に帰って自らカニバリズムの大家を名乗り、アングラ・マスコミで遊んでいます。

 北朝鮮の警備員が同僚を殺害して食し、食い切れなかった肉を売ったというのは、なんともやれない事件ですねぇ。
 本当に腹が減って、他に食うものが無かったんでしょうねぇ。
 しかしいくら腹が減っても、食うために同僚を殺す決心をし、しかもそれを実行に移した犯人の精神の動揺はいかばかりであったでしょう。
 北朝鮮の法体系がどうなっているのか知りませんが、命の軽い国ですから、公開処刑ということになるんでしょうねぇ。
 そのことを知っていて、それでも、一度だけでも腹を満たしたかったんでしょうか。
 犯人も被害者も両者とも切ないですねぇ。

 私たち現代を生きる日本人は、餓死する可能性はほぼ皆無に近く、むしろ栄養の取り過ぎが問題になっているくらいです。
 それなのにお隣の国では、かかる蛮行が行われるとは、いくら将軍様の無策ゆえとはいえど、人道援助は必要かと思います。
 ただし、援助物資は日本が直接貧しい者に届けなければなりません。
 そうしないと、軍人や役人がピンハネするに決まっていますから。

 それにしても金王朝、しぶといですねぇ。
 普通言論の自由がなくても人は生きていけるため暴動は起こりませんが、食う物がないとなったら、必死の思いで暴動を起こすものです。
 フランス革命しかり、ロシア革命しかり、わが国の米騒動や打ちこわしや一揆しかり。

 放っておいても飢え死にしてしまうくらいなら、敢然として武器をとり、金王朝打倒の旗を上げたらいかがでしょう。


「霧の中」は犯人自らが事細かく犯行に至るまでの経緯と、犯行の実際を描いた、衝撃のノン・フィクションです。

霧の中
佐川 一政
彩流社

「佐川君からの手紙」は、唐十郎と佐川君との手紙のやりとりを基に、唐十郎が想像力を羽ばたかせた小説です。芥川賞を受賞しました。

完全版 佐川君からの手紙 (河出文庫 か 1-1)
唐十郎
河出書房新社

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