ふるさと

思想・学問

  今日は本格的な真夏日。
 日差しも強く、今夏初めて職場の冷房運転がなされました。
 冷房とは夏の過ごし方を変えた偉大な発明ですね。

 今夏は震災の影響で、各地の花火大会が中止されています。
 私のふるさとで行われる江戸川区花火大会も中止です。
 15年ほど前まではあまり知られておらす、のんびりとした雰囲気の中行われていた江戸川花火大会ですが、ここ数年は、見学場所と打ち上げ場所が近く、迫力があるということで、当日は都営新宿線篠崎駅周辺が、渋谷か池袋のような人ごみになります。
 そうなってから、人ごみが苦手な私は江戸川花火大会に行くことをやめました。

 ちなみに江戸川の対岸の市川市は、江戸川花火大会を勝手に鑑賞するどころか、市川市花火大会と呼ぶ無礼者です。

 
ふるさとは 遠きにありて思ふもの

 と詠んだのは室生犀星でしたか。

 坂口安吾はふるさとの護国神社に、

 
ふるさとは 語ることなし

 という詩碑を残しました。

 それぞれに短い言葉で、ふるさとを歌っています。

 過酷な境遇であっても、幼い頃を過ごし、遊んだり学んだりした地には、愛着を持って当然でしょう。

 例えば私は、何よりも誰よりも、私と、私にまつわるものを愛しています。
 まず一番は私自身。
 続いて私の家族、私のふるさと、私が現在住まいする町。
 さらにはわが日本国、日本語、日本食、日本文化。
 
 ただどういうわけか、母校や私が働く組織は大嫌いです。
 多分、何時から何時までと、拘束されるのが我慢ならないからでしょう。

 私もまた、ふるさとについて直接語る言葉をもちません。
 しかし、私と、私にまつわるものについては、百万言を費やしたところで、語りきれるものではありません。

室生犀星詩集 (新潮文庫 (む-2-6))
室生 犀星,福永 武彦
新潮社
堕落論 (新潮文庫)
坂口 安吾
新潮社
白痴 (新潮文庫)
坂口 安吾
新潮社
桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)
川村 湊
講談社

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