オーストリアで80歳の老人が婦女暴行・監禁の罪で逮捕されたそうです。
監禁期間はじつに41年間にも及び、監禁されていた姉妹は、姉が12歳から53歳まで、妹が4歳から45歳まで、繰り返し暴行を受けていたとのことで、この種の事件では異例の長さなのではないかと思います。
ここまで長期間発見されなかったのは、明白な理由があります。
犯人が、姉妹の父親であり、すでに亡くなった母親も同じように監禁されていたと考えられるからです。
二人の姉妹は、学校にも通わず、外出もせず、ひたすら父親の性玩具として41年間を生きてきたのです。
その心中、察するに余りあります。
強さと優しさ、そして正義や理非を体現すべき父親が、憎むべき強姦魔として自分たちに迫ってくるわけですから。
今回事件が発覚したのは、今年5月、暴行しようとした父親を突き飛ばしたところ、父親が動けなくなり、やっと外部に通報できたからだそうです。
80歳になってなお、53歳と45歳の娘に暴行を働こうとするなど、鬼畜の所業としか思われません。
心配なのは、姉妹の今後の人生です。
当然働いたこともなければ、友人もいないでしょう。
まして恋人なんて、受け付けないと思います。
相手が父親と同じ汚らわしい男だと言うだけで、怖気が震うでしょう。
今後過去の記憶と戦いながら、遅すぎる人生のスタートを切らなければなりません。
まずはカウンセリングを受けて社会に適応し、生活保護なりを受けて生きていくことになるんでしょうか。
わが国でも強姦殺人のニュースは時折耳にしますが、監禁というのはあまり聞きませんね。
私の記憶では、10歳で誘拐され、19歳で助け出されるまで9年間も監禁されていた新潟少女監禁事件くらいしか思い浮かびません。
その代りと言っては変ですが、日本では痴漢や下着泥棒など比較的軽微な性犯罪が多いと聞きます。
オーストリアでは2008年にも自分の娘を24年間にわたって監禁していた父親が逮捕されています。
それにしても厭なニュースです。
やれませんねぇ。
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