赤旗

社会・政治

 共産党の機関紙、「赤旗」が9月から月間購読料を500百円も値上げして、2,900円から3,400円にしたそうですね。
 部数が落ちて共産党の収入が減っているから、だそうですが、ますます部数が落ちるんじゃないでしょうかねぇ。

 今、朝日、読売、毎日の三大紙は、朝刊のみだと毎月3,007円。
 産経がちょっと安くて2,950円。
 日経はちょっと高くて3,568円。

 社会面やスポーツ面を充実させることで、安いほうが良い、というイデオロギー色の無い読者も獲得していたと思われます。
 それが今回の値上げで、一気に他紙に逃れるでしょう。
 あるいは純化運動でしょうか。
 共産党員以外の読者は離れても良い、とか。
 しかし皮肉なことに、「赤旗」読者で共産党支持者の次に多いのは、自民党支持者。
 「赤旗」や共産党が政権奪取は不可能と見て、正論しか吐かないことは、自民党や民主党の政治家も高く買っています。
 例えば北方領土の問題について、共産党だけは、南樺太も含めた日露戦争終結で日本が得た領土をも返還せよ、と主張しています。
 正論ですねぇ。

 各党の先生方も、聖教新聞は読まなくても、「赤旗」は必ず読むと言われていますね。

 じつは私は、選挙では今まで二つの党にしか投票したことがありません。
 自民党と共産党です。
 優れた候補者がいるときは自民党に、どこにも入れたくないときは正論しか吐かない共産党に投票してきました。

 もちろん、いつまでも幹部が交代しなかったり、党内の役職をどうやって決めているのか不透明だったり、筆坂秀世みたいに辞めた共産党員は途端に共産党の悪口を言うようになるとか、共産主義政党独特の不気味さはありますが、それでも、まあ、痩せ我慢のように正論を吐き続ける姿は立派です。
 政党助成金は憲法違反だと主張して、共産党は受け取りを拒否しているのですよねぇ。

 いわゆる共産主義体制の壮大な実験は、今のところすべて失敗に終っているので、共産党を名乗り続けること自体、もはや無意味なんでしょうねぇ。
 他国にはない気骨を見せる日本共産党。
 常に衆参合わせて5人くらいの勢力を維持し、誰も聞かない正論を吐き続けて欲しいですねぇ。
 庶民の味方、「赤旗」の大幅値上げはそれだけに残念でした。

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