橋下大阪市長、大阪維新の会から次期衆議院選挙に候補者を立て、大阪だけでなく、日本国を変えていこう、と怪気炎を挙げていました。
気持ち悪いですねぇ。
計算ずくなのでしょうが、怒って見せたり泣いて見せたり、情をからめて人気取りに走る感じが、いかにもポピュリズムのトリック・スターという感じで、胡散臭く感じられます。
国民に高い人気を誇った政治家といえば、中曽根元首相や小泉元首相を思い浮かべます。
中曽根元首相は皮肉たっぷりの余裕の答弁で受け答えし、情を表にだすことはありませんでした。
いかにもパワー・エリート然とした感じが、ポピュリズムと無縁な感じで、中曽根総理当時、私は中学生から高校生でしたが大ファンでした。
小泉元首相は毅然とした態度を取ったかと思うとプレスリーのモノマネなどしてお茶目な面がありましたが、情に訴えて人気を取ろうという感じはありませんでした。
むしろ持って生まれた変人気質が、ついつい見たくなってしまうという、天才役者のようなところがありました。
華があったんでしょうねぇ。
私は小泉元首相は北朝鮮に拉致を認めさせたこと以外は、大したことをしていないように思います。
むしろ後任の安倍元首相のほうが、教育基本法改正だとか、憲法改正だとか、大きな課題を掲げていたように思います。
もっとも、体が弱くちゃ務まらないことを露呈してしまいましたが。
で、橋下大阪市長。
仲間を国会議員にさせて、自分は大阪で実績を積み、国政を裏で操りながら国会議員選挙に打って出る機をうかがい、あわよくば総理大臣をと考えているのでしょうが、こういう胡散臭い人物が人気を集めるということが、いやぁな感じがします。
政治的リーダーは、冷酷なぐらい醒めきった人でないと信用できません。
国際社会の利害は複雑で、価値観はあまりに多様です。
わが国だって、つい66年前までは特攻までやって、お国のために殉ずるのが名誉とされていました。
急に平和だ反核だと騒いだところで、世界からは冷笑を浴びるだけです。
わが国一国ですら時の経過とともに価値観が大きく揺らいでいるのに、様々な文化や宗教を持った、時に頑迷な国々と付き合うには、冷酷である必要があるに違いありません。
大阪維新の会の人気を見ると、日本新党が大躍進して細川政権が誕生しましたが、あっさりと政権を投げ出してさっさと引退して壺など焼き始めた殿さまの我がままぶりが思い出されます。
何がどうというわけではないのですが、私の直感が、橋下大阪市長および大阪維新の会に対する警戒警報を鳴らしているのです。
大げさに言えば、その情熱がわが国を破滅に導く序章のような予感がします。
悪い芽は早く摘んだほうがよいと思います。
私は自分の嗅覚を信じていますので。
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