ダリの命日

美術

 今日はスペインの天才画家、サルバドール・ダリの命日です。
 1989年、私が大学生の時でした。


 彼は奇行で知れらていましたが、親しい人の前では繊細で常識的だったそうです。

 勝新太郎が記者会見でもう酒も煙草もやらない、と語りながら、旨そうに煙草をふかし、ワインを飲んでいたようなもので、一種の偽悪だったのではないでしょうか。

 若い頃シュールレアリスム運動に加わりながら、アンドレ・ブルトンの怒りをかい、除名されたりもしました。
 アンドレ・ブルトンによれば、ダリのファシズムへの親和性を問題視したようですが、じつは高額で売れるその作品に嫉妬したのかもと考えることは、碌な作品を残さなかった文芸家のブルトンらしいともいえ、面白いものです。

 私は中学生の頃ダリの絵と出会い、強烈な印象を残しました。
 いわゆるシュールレアリスムにしては分かりやすいし、写実の技法で幻想的な絵を描くというのが、非常に新鮮に思われました。

 では、ダリの絵を二つ。



 美醜を超えようとしたシュールレアリスムを除名されたのは当然かもしれません。
 ダリの絵は、どこまでも美しいですから。

ダリ・私の50の秘伝―画家を志す者よ、ただ絵を描きたまえ!
Salvador Dali,音土 知花
マール社
ダリ全画集 (タッシェン・ミディアートシリーズ)
ロベール デシャルヌ,ジル ネレ,Gilles N´eret
タッシェンジャパン
シュルレアリスム宣言・溶ける魚 (岩波文庫)
Andre Breton,巖谷 國士
岩波書店
ナジャ (岩波文庫)
巖谷 國士
岩波書店

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