東京都下のアパートで49歳の男性が局部を切り取られた状態で亡くなっていた事件で、警察は殺人とともに自殺の線も有力として、両にらみで捜査することになったそうです。
まず、体のあちこちを刺されているのに、抵抗する際にできる防御瘡がないこと、刺された後、室内を歩き回った後があるが、被害者以外の足跡がないこと、さらには覚醒剤の成分が被害者の体内から検出されたことなどが、自殺を疑う主な理由だそうです。
被害者は独身でしたが、交際している女性がおり、トラブルが絶えなかったとのことで、この女性が男性の局部を切り取ったのではないか、現代の阿部定事件だ、とマスコミは騒いでいましたが、どうもその線は薄いようです。
私が驚いたのは、某法医学教授の証言です。
すなわち、
「生きているうちに局部を切り取った場合、相当量の出血と痛みを伴う。しかし、薬物の使用で局部が怪獣に見えるなどの幻覚が現れ、退治しようと切断した可能性は否定できない」
と、いうわけです。
よく覚醒剤中毒の患者は、血管のなかに小さな虫が這っている、とか言って、その虫を取り除こうと血管をみずから切り裂いてしまう、という話を耳にします。
自業自得と言ってしまえばそれまでですが、なんともやるせない話です。
もしおのれの局部が怪獣に見え、これを退治しようと奮闘したのだとしたら、滑稽なようでいて、その現場は血まみれの地獄絵図だったことでしょう。
覚醒剤とはそんなに怖ろしいものなんですねぇ。
90歳くらいまで生きられたら、どんな感じがするのか、ちょっと試してみたいような気もします。
まだ50年近く先ですが。
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