新宿から大久保

散歩・旅行

 今日は週末恒例の散歩です。

 新宿駅で降りて、歌舞伎町から大久保へ抜けました。
 歌舞伎町、しばらく行かない間にずいぶん変わりました。
 コマ劇場は空き地になり、大きなビルを建てるようです。
 郊外型のシネコンがあちこちに出来たせいか、映画館も大方つぶれていました。
 そんな中、シネマスクエア東急は頑張っていました。
 ここは昔から、シネスイッチ銀座や日比谷シャンテ、岩波ホールなどと並んで、通好みの単館ロードショー館として名を馳せてきました。

 私は高校・大学の頃、これらの映画館に学校帰りによく立ち寄りました。
 シネマスクエア東急で観た映画では、ケン・ラッセル監督「ゴシック」という耽美主義的なゴシック・ロマンの映画が印象に残っています。

 後に就職し、私と同期の女性が当時千葉市に住み、千葉市内の高校に通っていて、「ゴシック」を観たくて仕方なかったけれど、歌舞伎町なんて行ったらさらわれて売られちゃうと思って諦めた、という話を聞いた時は笑いましたねぇ。

 一方私も行かれなかった映画があります。
 男性同性愛を題材にした美しい文芸作品、ジェイムズ・アイボリー監督、ヒュー・グラント主演の不朽の名作「モーリス」です。
  たしか首都圏ではシネスイッチ銀座でしか公開していなかったと記憶しています。 

 私が高校生の頃、「モーリス」は単館系映画の動員記録を作り、一年以上のロング・ランで大評判になりましたが、今でいうBLやらやおい系のお姉さま方が大挙して押し寄せ、美少年だった私が制服で近寄れば、視姦されること必至だったからです。

 ロードショーが終ってずいぶん経ってから、深夜放送のテレビで観ましたが、おそらく私が観た文芸作品のなかでは最高傑作ではないでしょうか。
 
 「モーリス」をテレビで鑑賞して以来、私は同性愛を扱った文芸作品は必ず観るようにしています。
 「太陽と月に背いて」、「二十歳の微熱」、「ブローク・バック・マウンテン」、「御法度」などなど。
 でも「モーリス」に勝るものはありません。

 「モーリス」の一部です。

 

 昔話はこのくらいにして。
 
 歌舞伎町のすぐそば、花園神社横の新宿ゴールデン街に足をふみ入れたら、まるで昭和にタイムスリップしたかのようでした。




 歌舞伎町でインド料理をしたためて大久保へ。
 びっくり仰天です。
 韓国みたいになっていると聞いてはいましたが、これほどとは。
 韓国料理屋や韓流スターのグッズを売る店がひしめき合い、しかもどの店も客でいっぱいなのです。
 電信柱の広告までハングルでした。



 その後ぐるっと回って新宿二丁目を冷やかし、伊勢丹に寄って都営新宿線新宿三丁目駅から帰路につきました。

 懐かしいような、時の移ろいを感じさせるような散歩でしたねぇ。
 日頃の運動不足解消を兼ねて、10,500歩の散歩でした。

ゴシック Gothic [DVD]
ガブリエル・バーン,ジュリアン・サンズ,ナターシャ・リチャードソン
ランコーポレーション
モーリス HDニューマスター版 [DVD]
ヒュー・グラント,ジェームズ・ウィルビー,ルパート・グレイブス,ベン・キングスレー,キティ・アルドリッジ
Happinet(SB)(D)
御法度 [DVD]
大島渚,司馬遼太郎
松竹ホームビデオ

 

二十才の微熱 [DVD]
橋口亮輔
ポニーキャニオン

 

ブロークバック・マウンテン [DVD]
ヒース・レジャー,ジェイク・ギレンホール,アン・ハサウェイ,ミシェル・ウィリアムズ
ジェネオン エンタテインメント
太陽と月に背いて [DVD]
レオナルド・ディカプリオ,デビッド・シューリス,ロマーヌ・ボーランジェ
パイオニアLDC

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