私の家では産経新聞を取っています。
職場で朝日・毎日・読売・日本経済の各紙を読めるからです。
新聞の読み比べというのはなかなか楽しい作業で、白いものを赤だといったり黒だと言ったり。
とくに産経の論調と朝日のそれは正反対で面白いものです。
その産経新聞が、一面トップで憲法改正案を会社を挙げて一年程度で作成する、と大見得を切っていました。
何年か前に、読売新聞が憲法改正案を発表して話題になったことがありますね。
あれを狙っているんでしょうか。
憲法を持つ世界160くらいの国で、65年以上前に制定された国は日本を含めて14ヶ国しか存在せず、その14カ国でも65年間一回も改正したことが無い国は日本国だけということで、日本国憲法は数奇な生まれから、大事に護られる法律になってしまいました。
いわば現存する世界最古の憲法ですね。
占領下、とにかく日本を無力化したい米国が作った憲法ですから、現代の目で見て穴だらけなのは当然です。
しかも占領軍、国会議員の3分の2の賛成がなければ発議できない、という、ほとんど全体主義の猛威が吹き荒れなければ、1文字たりとも修正できない、というガチガチの硬性憲法を作り上げてしまいました。
その後政府は警察予備隊と言う名の軍隊を創設し、それは保安隊、自衛隊と名が変りましたが、要するに防衛に徹する軍隊です。
最初は国外での活動は専守防衛に反するから禁止とされ、自衛隊に入れば海外の危険な地域に派遣されることはない、と言われました。
その後初めてカンボジアにPKO部隊を派遣するときは、平和維持活動なら構わないということになりました。
根拠法規を変更せぬまま、解釈の変更だけで政策が転換していくのは、いかにも危険です。
時代に合った、わが国らしい、普通の憲法が欲しいですねぇ。
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