小沢元民主党代表が消費税増税の採決に反対票を投じることを表明しましたね。
理由はマニフェストに増税すると書いていなかったから、とのことで、まっとうな考え方です。
でも悲しいかな、この人の行動はいつも裏を読まれます。
今回の一件でも、最初は倒閣運動の一環と見られ、形勢不利となると離党覚悟の野田降ろしと邪推されています。
可哀そうですね。
しかしそうなるにはそうなるなりの、小沢元代表の過去の行動パターンがあります。
自民党で権力闘争に敗れるや離党して新生党を立ち上げ、日本新党の細川党首をかついで連立政権を作り、自民党を追いおとして与党におさまってしまいました。
あの時はしてやったりという気分だったでしょうね。
しかしその後新進党を作るも数年で打っ壊し、自由党を作って自自公政権に参加しましたがまたもや分裂して自由党と保守党に分かれ、野党へ。
その後民主党に吸収される形で自由党を解党し、長い野党暮らしを経て三年前に民主党が大勝し、与党に返り咲きました。
しかし収賄スキャンダルで傷つき、今は無役で野田降ろしに執念を燃やす悪鬼のごとくになってしまいました。
過去何度も、総理になるチャンスはあったと思います。
そのたびに、経験不足やら勉強不足やらを言い訳に断り続け、気が付けば70歳になってしまい、さすがに後が無いと思ったのか、にわかに総理の椅子への意欲をにじませ始めましたね。
20数年前、40代で自民党幹事長の座に就いた小沢元代表は日の出の勢いで、当時は小泉改革を彷彿とさせるような新自由主義的な言説が目立ちました。
あの頃は、近い将来自民党総裁になって、総理大臣になるんだろうなと思っていました。
それが自民党を出てから政党を作っては壊しの迷走を繰り返し、主義主張も新自由主義から社会民主主義的なものへと大きく変貌を遂げ、今では権力者が言うことに反対する、昔の社会党みたいになってしまいました。
多分政治の才能には恵まれていたのでしょうが、我慢するということが苦手だったように思います。
それと、冷静であることも。
これ、けっこう致命的ですね。
政治家なんて必ず不遇な時期があるもので、じっとこらえて冷静に時局を分析すれば、やがてはまた陽があたる時が来るだろう、くらいに大らかに構えられなかったのですね。
小沢元代表、あなたはもう十分に国家のために尽くしました。
これ以上は老害です。
早く引退して、のんびり日向ぼっこでもしていなさい。
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