小沢一郎衆議院議員が、自らの一派衆議院議員38人、参議院議員12人の50人の離党届をとりまとめ、輿石東民主党幹事長に提出した、との一報が飛び込んできました。
やっちゃいましたねぇ。
思えばこの人、自民党を飛び出してから、おかしくなっちゃったような気がします。
自民党時代は政策通の剛腕と言われていたのが、今では権力欲でしか行動しない人になってしまった感があります。
1969年から1993年までの24年間は自民党、その後派閥抗争に敗れて自民党を飛び出し、1993年から1994年までは新生党、その後旧民社党や公明などを広く集めて1994年からは新進党、しかし結局空中分解を起こして1998年に解党、1998年からは自由党、2000年から自公との連立をめぐって自由党と保守党に分裂、細々と自由党でやっていましたが、2003年、民主党に合併される形で民主党員となり、代表まで務めながら、2012年離党、近々新しい党を立ち上げるとか。
これだけめまぐるしく党を作っては壊した政治家を他に知りません。
しかも、渡部恒三・藤井裕久・扇千影・小池百合子など、そうそうたる大政治家が、かつて小沢議員の魅力に吸い寄せられるようにして接近し、短い期間側近を務め、あっけなく離れて、しだいに反小沢色を鮮明にしていきました。
こういう人望のなさは、大政治家としては致命的ではないでしょうか。
大小沢先生も、齢70。
今度作る党で最後にしてほしいですねぇ。
いずれにしろ、国民は小沢新党に何の期待もしていません。
野田総理憎しで野田総理を引きずり降ろしても、小沢一派は総選挙で民主党もろとも沈没するのは目に見えています。
そうかと言って自民党も人気がなく、まだ海の物とも山の物ともわからない橋下徹率いる維新の会なんかが注目を集めています。
私は維新の会には独裁の匂いがぷんぷん漂っているように感じます。
胡散臭い連中で、とても投票する気になれません。
小沢一派の集団離党で解散総選挙はにわかに現実味を帯びました。
果たして選挙で誰が笑うのか、これほど予測が難しい選挙も珍しいでしょう。
緊迫する政治状況に目が離せません。