日本維新

社会・政治

 橋下大阪市長が日本維新の会なる政党を立ち上げ、次の国政選挙に打って出る、と表明しました。
 不思議なのは、自らは大阪市長に留まったまま日本維新の会の党首となる、とした点。
 しかも一気に過半数を勝ち取って与党を目指すというから穏やかではありません。
 そうなったら、日本維新の会の国会議員の代表が総理大臣になるのでしょうが、それは党首以外の人物だということになります。
 プライベートな時間を削って国政活動を行うと言っていましたが、大阪市もなめられたものですねぇ。
 大阪市長というのはそんなに暇なんでしょうか?

 また、議員定数削減とか首相公選制とか憲法改正とか言っていますが、真っ先に出てきたのは大阪都構想の実現。
 霞ヶ関や永田町に陳情を繰り返すのに嫌気がさしたから、自分達でやるんだとか。

 これには白けました。

 47都道府県あるうちの一つに過ぎない大阪府を都にしたいがために国政に打って出るとは、ずっこけるほかありません。

 大阪府民はともかく、他の都道府県民は一斉にツッコミを入れたんじゃないでしょうか。

 私はこの人が大阪府知事に当選してマスコミに注目されるようになってから、ずうっと胡散臭さを感じてきました。
 ファシズムというほど大仰なものではなく、もっとずるがしこい感じと言いましょうか。
 テレビの前で憤慨してみせたり、そうかと思うと涙ぐんで見せたり、大向こう受けを狙う田舎芝居の役者のようで、見れば見るほど白けるのです。

 これからどれだけの議席を取り、どんな政治行動に出るかは不明ですが、私はこの人を、一種のトリック・スターだと考えています。

 関西圏では相当の議席を獲得するんでしょうが、関東以北では難しいんじゃないでしょうか。
 大阪都構想なんて何の興味もありませんし。
 箱根の山は天下の険、と言いますからねぇ。

 哀れなのは、議席欲しさに人気があると思い込んで維新の会になだれ込む現職の国会議員たち。
 おのれの過去の政治活動を否定するようなその態度、気持ち悪いですねぇ。

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