親日有罪

社会・政治

 韓国で13歳の少年が、竹島は日本の領土だ、韓国のインフラ整備をしたのは旧大日本帝国で今日の経済発展があるのはそのおかげだ、などと記載したサイトを開設、逮捕されるという事件がありました。

 罪状は、韓国国旗を燃やす写真を掲載したことによる国旗侮辱罪だとか、反民族的行為による罪だとか言っています。

 どういう罪状を並べたにせよ、要するに韓国には通常の自由民主主義国家には当然認められるべきの言論の自由が無いということでしょうねぇ。

 くだんの少年は、自分は親日家だと公言してはばからないとか。
 韓国で親日というのは戦時中のわが国で言う非国民にあたるような激烈な責め言葉。
 それを堂々と名乗るとは見上げた根性です。

 日本では一部に北朝鮮を熱烈に支持する学者やジャーナリストがいますが、彼らを逮捕することはできませんし、してはなりません。

 わが国の植民地支配が苛烈だったにせよ、戦後67年を経てなお反日を叫び続けるというのはちょっと理解に苦しみます。
 同じわが国による植民地支配を受けた台湾が極めて親日的であることを考えるとなおさらです。

 13歳の少年、これから激しい反日洗脳を受けるものと予想されます。
 ただ、このような少年の存在と、日本へ旅行や留学に来る韓国人が多数いるということを考え合わせると、じつは口に出して言わないだけで、反・反日という考えを持っている韓国人は予想以上に多いのではないかと思われます。

 どこの国にもノイジィ・マイノリティとサイレント・マジョリティがおり、ノイジィ・マイノリティのほうが数が少なくても目立つものです。

 李大統領は3年前、わが国に対して不毛な過去の贖罪を求めることは止めよう、と言って当選しました。
 そしてその後、李大統領は実際にわが国に対して過去の問題で強硬姿勢を取ることはありませんでした。
 ところが任期が終わりに近づき、親類が逮捕されるに及んで、前言を翻し、にわかに厳しい態度をとるようになりましたね。
 おそらく人気回復の切り札だと思ったんでしょう。
 ところが、天皇が訪韓したいなら謝りに来い、などと言う非礼を働くに及び、わが国国民は李大統領の意図に反して激しい反発を示しました。
 これには大統領も戸惑っているようですね。

 天皇はエンペラーと訳されます。
 英国王はキング。

 本来、キングはエンペラーが任命するもの。
 英国のキングも元々はローマ教皇というエンペラーが任命する役職でした。

 韓国では天皇を日王と呼んでいます。
 つまり、韓国王と同じ、中国皇帝というエンペラーに任命される地方の代官みたいな意味に捉えているわけです。

 聖徳太子は中国皇帝に向けた国書で、

 日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す、つつがなきや

 と記しています。

 つまり古代から、わが国は朝鮮や東南アジア諸国などの朝貢国と違い、天皇はキングではなくエンペラーだと認識していたわけです。
 日が昇る太陽の国の天皇が日が没する中国の皇帝に手紙を送ります、という意味で、わが国の強い国家としての自立自存の意志が感じられます。

 英米人が天皇をエンペラーと訳したのは正鵠を射ています。
 ところが韓国では日王と訳すから、無用な軋轢を生んでいるものと思われます。

 このたびの13歳の親日家少年逮捕の一件は、今後の日韓関係に暗い影を落とすものと思われます。
 それはなにも少年が親日家で、わが国が日本だからという意味ではありません。
 価値観を同じくするはずの米国を挟んだ同盟国の韓国で、全く理解不能な法の執行がなされていることが原因です。

 このような行為は、何よりも韓国自身に不利益をもたらすと思うのですがねぇ。

 
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