大阪府立学校の事務職員が、平成17年から合計およそ700時間にもわたってアダルト・サイトなどの仕事に関係のないサイトを閲覧していたとして、停職3ヶ月の処分をくらい、依願退職していたことが判明しました。
大阪府ではアダルト・サイトやギャンブル・サイトにはフィルタリングをかけ、閲覧できないようにしていたそうですが、どうやったのか、フィルタリングをすり抜けていたようです。
少し前、「電遊族が会社を滅ぼす」という本が売れましたね。
現状では、たとえ全社員の閲覧履歴を追うことができるにしても、その量はあまりに膨大で、情報管理担当の部署は個人の閲覧履歴を調べることはありません。
何らかの通報があった場合だけでしょう。
そこで、電遊族と呼ばれる輩が登場するというわけです。
仕事中に仕事とまったく関係の無いサイトを閲覧したりして、遊んでいるというわけです。
でもこれ、本当のところどこからが服務違反にあたるか、明確に定めた規則を持つ組織は存在しないんじゃないでしょうか。
常識の問題で、ある程度の電遊は今のご時勢誰でもやっていると思います。
天気予報やニュースくらいは勤務時間中に見ても許容範囲でしょうが、アダルト・サイトはまずいでしょうねぇ。
アダルト業界の人ならともかく。
旅費計算をする人が地図のサイトや時刻表のサイトを見ることは必要な情報収集で、それは仕事の一環です。
また、出張を命じられた人がネット上で安価なホテルを探すのも仕事でしょう。
私のような研究機関の事務職員が他機関のホームページを閲覧し、規則を調べたり広報の方法を調べたりすることは何の問題もありません。
問題はグレー・ゾーンでしょうね。
自分の業界に関係するが、直接仕事には関係なく、しかしそれらの情報を得ることは長い目で見て有益な場合。
また、お昼休みなどの勤務時間外に、趣味のサイトを閲覧する場合。
お昼を自席で食べている人をみると、大抵ニュース・サイトや趣味のサイトを見ながら食事しています。
現に私もお昼休みにブログを更新することはあります。
ちなみに今日は神奈川県へ出張のため、朝はゆっくりでき、今は自宅のパソコンから打っています。
特に個室を持つ幹部職員の場合、誰の目もありませんし、幹部職員は判断が仕事で実務は無いわけですから、けっこう暇なはずです。
パソコンが普及する前、個室を持つ部長クラスが堂々と勤務時間中にテレビを見たり雑誌を読んだりしている姿を、持ち回り決裁などの際、時折見かけました。
会社を滅ぼすほどの激しい電遊や、アダルト・サイトの閲覧などの明らかな違反はともかく、極端な話パソコン使用を全面的に取りやめる以外電遊族を駆逐する方法は無いように思います。
ていうか、程度の差はあれ、今やサラリーマンは総電遊族。
広い意味では、情報収集というもの、なんらかの形で仕事に役立つものですから。
![]() | 電遊族が会社を滅ぼす―あなたのオフィスの「あんまりなやつ」 |
ウイルソン 晴海,糸井 成人 | |
洋泉社 |