パレスチナ国家

社会・政治

 先般、国連でパレスチナがオブザーバー組織からオブザーバー国家へ昇格することが承認されました。

 反対が9票。
 イスラエル・米国・カナダなどです。

 棄権が41票。
 英国などです。

 賛成が138票。
 圧倒的多数ですね。

 私はわが国も米国に同調して反対にまわるのではないか、反対しないまでも棄権するのではないかと危惧していましたが、フランスなどともに賛成票を投じました。

 国連では、よく米国は4票持っている、などとからかわれます。
 いつも米国に追随するカナダ・日本・英国の3票が米国票に加わるからです。
 しかしこのたびは、わが国は賛成、英国は棄権と、米国に追随しませんでした。
 ことほどさように中東問題は複雑ということでしょうか。

 過去においても、オイル・ショックの時など、わが国は油の確保に奔走し、米国とは違った外交を展開、中東諸国の元からの親日感情もあって、油の確保に成功しました。
 もちろん、米国は嫌な顔をしましたが、わが国も独立国である以上、なんでもかんでも米国追随というわけにはいかないでしょう。

 パレスチナの民はお祭り騒ぎで喜んでいますが、イスラエルの報道官が言うように、朝になれば何も状況に変化はないことに気付くでしょう。
 しかし明朝何の変化もなくても、明後日の朝も変化なしでも、今回の件はパレスチナおよび中東諸国とイスラエルの関係性を少しずつ変化させずにはおかないでしょう。

 何事も焦らず、ゆっくり、じっくりと進めることが肝要です。

 昨日の10党の党首による討論会でも、なんだか先走っている党首が多いように感じました。
 例えば原発。
 今にも原発を完全停止しそうな勢いのことを言う党首がいましたね。
 しかし原発を止めたことによって、火力発電所はフル稼働。
 火力発電では将来もたないから原子力発電を推進してきたはずなのに。
 将来、原子力発電を減らし、代替エネルギーにしようというのはほぼ全党一致しています。
 要はロード・マップが違うのですね。
 原発の件も焦らず、じっくり、ゆっくりがよろしかろうと思います。


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