ここ数年、ときおり双京構想という言葉を耳にします。
橋下大阪市長が掲げる大阪都構想に比べ、あまりマスコミは取り上げませんが、京都府では根強い支持があるとか。
大阪都との一番の違いは、まず歌会始などの文化的な皇室の儀式の一部を京都で行うようにし、最終的には皇居を京都御所に戻す、という、皇室中心の考え方です。
私も賛成です。
多分昭和初期くらい、幕末子どもだった人がまだ存命の頃、京都人は江戸城跡に仮に住んでいるだけでいずれお上は京の都に戻られ給うはずだ、という意識がつよく、また江戸っ子は、徳川様の所領を分捕ったいけ好かない連中、という思いが強かったように思います。
先般一環して京都に住んで古式ゆかしい儀式を守り続け、天皇の留守居役を自認する冷泉家の当主らが会見を開き、少しずつ皇族の京都帰還を促したい、と言っていました。
冷泉家の系図は天皇家よりも確かだと言われています。
源平の争乱や南北朝の争い、幕末のごたごたなどを考えれば、権力の中枢にいた天皇家よりも家系図が確かだというのもうなずけます。
現在皇室は政治的な存在ではなく、文化的、宗教的存在とされています。
それなら何も政治上の首都に住まう必要はなく、むしろ千年の都に御帰りいただき、和歌を詠んだり花見をしたり、あるいは古い儀式を行っていただくだけの存在におなりあぞばすのがわが国にとっても、何より皇族自身にとってもよろしかろうと思います。
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