英国で37歳の男が12歳の少女を暴行の末殺害した罪で終身刑をくらった、との一報が飛び込んできました。
これだけならそう珍しい事件ではありません。
驚くべきは、この男、少女の祖母と恋愛関係にあったとのこと。
ニュースでは祖母の年齢を明らかにしていませんが、常識的に考えて、50歳は超えていたものと思われます。
さらに驚くべきは、この男、少女の母親と恋愛関係にあったこともあるそうです。
母、祖母と恋愛関係にあり、最後は12歳の少女を殺害するとは、まさしく事実は小説より奇なりと言う他ありません。
また、犯人には児童ポルノを好んでいたということで、そうなると祖母や母と恋愛関係にあったというのも、12歳の少女に近づくための方便であった可能性を否定できません。
世の中には様々な人間関係があり、私独りの狭い常識でそれを推し量ってはいけないとは分かっているつもりですが、それにしても不可解な人間関係です。
母と祖母が犯人をめぐって恋敵であり、しかし犯人の真の目的は12歳の孫だったとすれば、母娘のありえない恋敵の関係は、いかにも虚しいものだと言わざるを得ません。
最初から男は、母も祖母も眼中に無かったというわけですから。
この母と祖母、それぞれに恋情を抱いていた男が、可愛い12歳の娘、孫を殺害したことをどう思い、どう心に決着を付けるのでしょうか。
このような複雑な人間関係を経験したことのない私には、全く理解不能です。
しかし、ここからは私の妄想ですが、娘または孫を殺されてなお、母娘がそれぞれに犯人に恋情を抱き続けてほしいという、無茶な考えを捨て去ることができません。
憎くて仕方ないはずの犯人。
しかし、恋しくて仕方ない男。
その倒錯した思いが独りの女に共存するとき、この事件は単なる凄惨な出来事に留まらず、人間精神の激しい運動を示す象徴的な事件となるでしょう。
12歳という、あまりに幼い死を悼み、冥福を祈りつつ、これからも生きていかなければならない母と祖母の心中に思いを馳せずにはいられません。
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