野中広務元官房長官が、わざわざ中国まで出張っていって、かつて田中角栄元総理が当時の中国首脳と、尖閣諸島の領有権の問題は棚上げすることを約束した、と発言して問題になっていますね。
現在のわが国政府はこの約束の存在を否定。
外交文書などにはそのような記述は見られないことから、わが国政府は一貫して尖閣諸島はわが国固有の領土であり、解決すべき領土問題は存在したことがなく、今も存在せず、将来も存在しない、と野中発言の打ち消しに躍起。
一方野中元官房長官は命がけでそれを言いに来たのだと頑張っちゃって、発言の撤回を拒否しています。 野中広務です。
中国人民はこの発言に大喜び。
今となっては政治家を引退したただの市井のおじいちゃんですから、あんまり目くじら立てる必要は無いのかもしれませんが、一度は政府の中枢部にいた人。
墓場まで持ていかなくてはならない国家機密も知っているはずです。
今、そんなことを言うためにわざわざ中国に出かけていくことに何の意味があるんでしょうねぇ。
わが国政府に余計な仕事を増やし、中国に言質を与えるなど、狂気の沙汰としか言いようがありません。
呆けちゃったんでしょうか?
野中元官房長官と言う人、昔からカネゴンに似ていると思っていました。カネゴンです。
お金が大好きなカネゴン。
野中カネゴン広務も、中国政府に大金でも積まれたのでしょうか。
引退したとはいえ、かつて政府首脳の一員であった人には、それなりの責任があろうかと思います。
衰えた頭が、その責任を忘却せしめ、言いたいことを言い出した、という感が否めません。
発言が事実であろうとなかろうと、今、このタイミングで言ってはいけないことです。
こういう、戦争体験があることを自慢し、徒に平和平和と言い募って相手にすり寄るおじいちゃんの存在こそが、結局は争いを大きくすることは、対独宥和政策を執ってナチを増長させたチェンバレン外交を思い起こせば明らかです。
敵対する相手には、下手に譲歩などせず、何を言われてもびびらず、いざという時痛い目を見るのはどちらかということを冷静に分析して、毅然と、しかし紳士的、かつ礼儀正しく発言すべきであろうと思います。