私の業界では、4月1日付けでの人事異動が一般的ですが、まれに7月1日や10月1日での異動が行われます。
10年ぶりくらいに、私より一つ下の後輩が同じ職場に着任することになりました。
私も老けたんでしょうが、彼も老けましたねぇ。
頭はきれいに禿げあがり、まわりに残った髪も剃ってしまったため、お坊さんみたいに見えます。
体重も増えたようで、悪徳坊主のような悪相になってしまいました。
私と同世代の人々は、みなそれぞれに老けました。
男は大抵太り、髪が薄くなる者や、皺っぽくなる者が多く、女性は白髪になる人が多いようです。
また、若い頃には感じなかった個人差が顕著になってきたようです。
人生経験が、顔や表情に現れるのですね。
永遠の繰り返しなんでしょうが、30代までとは明らかに違う、肉体的、精神的衰えは隠しようが在りません。
野球選手だってサッカー選手だって、40代で現役バリバリという人は滅多にいませんからねぇ。
山田風太郎が、老いるということは、昨日できたことが今日できなくなるのではなく、さっきできたことが今できなくなることなのだ、という意のことを書いています。
おそらく偽らざる心境なのでしょうね。
そうだとすると、怖ろしいことです。
そうかと思うと、80歳でエベレストに登っちゃう元気なおじいちゃんもいるのですから驚きです。
これからは、ますます個人差が激しくなるでしょう。
摂生して運動もして、というのはなかなか難しいですが、なるべく長生きしてこの世の行く末を見届けたいものです。