未婚の母

社会・政治

 フィギア・スケートのトップ選手である安藤美姫選手が出産していたことを明かしましたね。

 父親が誰かについては口をつぐんでいるようです。
 かつて恋人でもあったモロゾフ元コーチではないかという憶測が飛んでいるようですが、元コーチはこれを否定。

 少子高齢化が進む現代日本において、既婚だろうが未婚だろうが子供を産んでくれるのはありがたいことです。

 ただし、非嫡出子の場合、世間的な差別だけでなく、民法上の差別も残っており、これからそれら差別にさらされる可能性は高いでしょう。
 また、スポンサーがイメージダウンを怖れて離れていくことも考えられます。

 しかし、業種にもよりますが、未婚の母となってなお、現役を貫こうとするその強さが、かえって企業イメージを向上させることも考えられます。
 そういう良いスポンサーがつくことを願ってやみません。


 フランスなどでは、ほとんどのカップルが事実婚を選び、昔ながらの、教会で結婚式を挙げて役所に婚姻届をだして、という人は変人扱いされる、と、フランスから私の職場に来ている研究者が言っていました。

 所変れば価値観も変るというわけで、オランド仏大統領も事実婚ですね。
 
 でもこれ、ほとんど意味が無いと思います。

 権利義務関係は通常の結婚と同様に扱われることから、単に役所に婚姻届を出さないというだけで、フランスにおける結婚とは概ね事実婚である、と考えたほうが現実に近いでしょう。

 それとは真逆に、わが国では結婚後に子どもをもうけるのが今でも圧倒的多数を占めます。

 だからこそ、少数派たる未婚の母は差別の対象になるのでしょうねぇ。

 安藤選手には、力強く、競技も子育てもこなすスーパー・ウーマンとして、わが国社会の因習に風穴を開けてもらいたいと切に願います。

 そしてまた、名前のわからぬパートナー、もしくはそんな者とは別れたというのなら、新たなパートナーと、良い人生を歩んでもらいたいものです。


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