黒いイエス

社会・政治

 パプアニューギニアで、黒いイエスと呼ばれたキリスト教系カルト教団の教祖が群衆に襲われ、殺害された挙句、局部を切り取られたそうです。

 この教祖、14~16歳くらいの少女を何人も強姦したうえ、生贄と称して殺害し、死肉を喰らったそうで、刑務所にぶち込まれていたところ、信者48人とともに集団脱獄し、逃亡中、群衆に襲われてしまったそうです。

 しかも殺人や食人は証拠不十分で不起訴になり、強姦罪だけが有罪で、懲役10年の刑だったと言いますから、脱獄などしなければ少なくとも10年は生きられたでしょうに。

 教祖はある村を丸ごと洗脳し、村の中はいくつかのグループに分かれ、競うように少女をカルト教団に差し出していたというから驚きです。

 少女が強姦され、殺害され、食われることがグループの名誉だと思うまでに、深く洗脳されていたのでしょうか。

 怖ろしい話です。

 私は多くの残虐なホラー映画を観ていますが、現実は虚構世界のはるか彼方まで行ってしまったのですねぇ。

 人間は古来、集団と集団で殺しあったり、他の集団を虐殺したりと、暴虐の限りを尽くしてきました。

 他にあまたいる動物の中で、これほど残虐な種はいないでしょう。

 猿も集団で猿同士の縄張り争いを行い、時には興奮状態に陥って敵の死肉を喰らうことがあると聞きましたが、同じ霊長類に分類されるだけあって、人間と思考や行動のパターンが似ているのでしょうねぇ。

 考えてみると最も残虐なのは、大体においてその時代の最も軍事力が強い国家でしょうねぇ。

 今で言えば米国。
 原爆を落としたり枯葉剤を使ったりソンミ村大虐殺を引き起こしたり。
 さらには他国の紛争に介入して多数の人々を殺害したり。

 イラクに根拠の無い難癖をつけて戦争を引き起こし、フセイン大統領を殺害したことは、人道に対する罪に値するでしょう。
 米国のような軍事大国の大統領でなければ、ブッシュJrは死刑でしょうねぇ。

 今また、シリアに介入したがっているご様子。

 どんな理屈をつけたところで、黒いイエスがやったことと大差は無いように思います。

 いやむしろ、正義面をして権力を振りかざすその態度は、カルトの教祖よりも質が悪いとしか思えません。

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