カンボジアの国際結婚

社会・政治

 わが国では、婚姻は両性の合意のみに基づく、とされています。

 建前上、親兄弟の意見は関係ないわけで、極めてまっとうな制度であろうと思います。
 ただし、同性婚への言及が無いのが今となっては問題ですが。

 しかし世界には色々な国があるものです。

 カンボジア女性との結婚は、なかなかハードルが高いそうです。

 台湾男性との結婚は禁止。
 つい最近まで韓国人男性も駄目だったとか。

 上記以外の外国人の場合も、厳しい制約があります。

 50歳未満で、月収が25万円以上ないとカンボジア人女性との結婚は認められないと、法律に書いてあるそうですが、そこには悲しい事情があります。

 カンボジア女性を巡っては、偽装結婚して海外に連れ出し、売春を強要したり、人身売買の商品にされることが多かったからだそうです。

 なかでも、韓国人と台湾人がブローカーになることがきわめて多かったため、この二つの国又は地域の男性の場合、有無を言わせず結婚を禁じたんだとか。

 やるせないですねぇ。

 自由であるべき男女のことが、法律で婚姻を禁じたり制限したりしなければならないほど女性が食い物にされていたなんて。

 自国の女性を守るためにやむを得ず法整備したのでしょうから、遠く離れた日本から、それを人権侵害だと言って批判することは出来ません。

 憎むべきは、おそらく貧しい地域出身の女性を狙い、外国人と結婚すれば良い暮らしができると騙して連れ去ってしまう女衒の手口です。

 わが国でも一時期、金で買うようにして中国やタイの女性と結婚する男が問題になりました。
 しかし少なくとも、わが国の男性は概ね自らの結婚願望を満たすためにそういうことをしたわけで、何もその女性を売り飛ばして儲けようなどという、土地転がしならぬ女転がしを目的にしていたわけではありますまい。

 ある韓国人ブローカーは、25人ものカンボジア女性とお見合いし、結婚すると言って売り飛ばしていたそうです。

 男の性欲というのは、人にもよりますが、概して衝動性が強いように思います。
 衝動的にやりたいと思ったら、何が何でもやらずにおられないようです。
 その代り女性よりも肉体的快感は少ないと、一般的には言われていますね。

 もし神様がこの世を創ったのだとしたら、男女の性意識について、意地悪な創り込みをしたものです。
 
 あるいは失敗作でしょうか。

 自然の中で進化発展したのだとすれば、男の性衝動を強めることによって、男は女を得んがため、昔で言えば狩りの技術を磨いたり、今だったら高収入を得ようと努力したりと、競争原理が働いた結果の性衝動かと思います。

 しかしそこで、売春という副産物が生まれました。
 世界最古の職業と言われるほど、洋の東西を問わず、大昔から行われ、今も行われている商売です。

 現代日本では、どういう事情があるにせよ、ほぼ、自らの意志で売春宿に就職するので、さしたる問題ではありませんが、世界を見渡せば、本人の意志に反し、無理矢理売春させられる女性がたくさんおり、それは今も昔も変りません。

 売春宿というもの、男の強い性衝動を沈めるための装置であり、必要なものではありますが、なんとなく、真っ当な商売ではない、後ろめたい感じが漂いますし、人権侵害のおそれ無しとしません。

 そんなことをつらつら考えながら、男女の仲というのは極めて面倒くさいものだと思い至り、もう2度と、そんな面倒事には関わりたくないという思いを強くします。

 同居人とはもはや男女の仲とは言えませんが、それだけに、気楽でさっぱりした、居心地の良い関係性を築いています。

 それ以上、何を望みましょうや。

 
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