2020年の東京オリンピックの日程を知り、衝撃を受けました。
7月24日から8月9日まで。
一年中で一番暑く、天候も不順な時季ではありませんか。
東京オリンピックの最大の難問は、暑さ対策であると知れました。
1964年の時は10月10日から。
晴れの特異日で、しかも過ごしやすい良い頃合いです。
なぜ東南アジア以上に暑い時季に開くのかと言えば、米国民が夏休みで米国のTV局が視聴率を稼ぎたいためであるとか。
そのため、イスタンブールだろうがマドリードだろうがこの日程でやる予定であったそうです。
一般に、1984年のロサンゼルス・オリンピック以来、オリンピックは金になるという商業主義がはびこり、わが国もそれに倣わざるを得なかった、というのが真相のようです。
嗤うべし。
東京の夏は他の欧米などの先進諸国に比べ、気温のみならず湿度も高く、極めて不快です。
室内競技は良いとして、屋外競技、わけてもマラソンのような過酷な競技では、冗談抜きに死人が出る可能性すらあります。
メインスタジアムである国立競技場をドーム型にして冷房を効かせないと、選手のみならず、観客もたまったものではありません。
冷房なしでは、開会式の段階で相当の不平不満が出ること間違いなしです。
ドーム型にするのかどうか知りませんが、何が何でもそうすべきでしょう。
サッカー場もドーム型にすべきでしょう。
しかしマラソンだけは、どうにもなりません。
8月9日にフルマラソンを東京で走るなど、狂気の沙汰としか思えません。
いつも真夏のニュースでは、運動を控えろとか冷房を使えとか水分を取れとか、熱中症対策を呼び掛けているではありませんか。
それをフルマラソンなどと・・・。
また、外国人も、競技を見るついでに観光しようなどという気にはならないでしょう。
慣れている我々日本人ですら、真夏の東京は耐えがたい暑さですから。
日程を知った瞬間に、東京オリンピックを成功に導くのは困難であると感じました。
相手が自然現象では、出来る対策も限られています。
できることなら、来年あたりIOCの委員全員と世界のテレビ会社幹部の皆様を真夏の東京にお招きし、10日くらい東京の夏がいかに不快であるかを実感してもらい、日程変更をお願いしてほしいものだと、切に願います。