社民党が社会党から衣替えして初めて党首選を行いましたね。
結果、吉田某なる50代後半の参議院議員が、石川某なる39歳の豊島区議を破って当選しました。
かつては200人以上の国会議員を擁し、常に自民党に対峙してきた昔日の栄光もどこへやら、今や国会議員5人のミニ政党になってしまいました。
大体党首選に豊島区議が出馬するとは不思議です。
大方の旧社会党議員は民主党に流れ、社会党を引き継ぐ社民党も社会主義を捨て、社会民主主義を標榜することとなりましたが、いかんせん、時代錯誤な外交安保政策や、頑固そうな前の福島瑞穂党首が一般国民から嫌われたようで、もはや政党としての存続は風前の灯火です。
思い起こせば、自社さ大連立政権で村山富市総理が不倶戴天の敵であった自民党と連立を組んだため、主に国防安保政策において大きく自民党寄りに舵を切り、多分それが、元からの社会党支持層から見放され、今日の衰亡を招いたものと推測します。
方や自民党は今、小泉政権以来の高い支持率を誇り、このままいくと安倍政権は長期化する見通しです。
その自民党も、派閥は力を失い、党執行部が強い力を握る政党へと変貌を遂げました。
栄枯盛衰は世の常とはいえ、様々な政界の状況を考えると、全くこの世は無常であると実感させられます。
おそらく、日を経ずして、社民党は国会の全ての議席を失うでしょう。
あるいは、社民党から他の政党へ移ることで、社民党は国政の場から姿を消すでしょう。
寂しいような気もしますが、政党の命は永遠ではありますまい。
同じように、昔の名前で出ています的な雰囲気が漂う小沢一郎の生活の党も、先の選挙で60以上あった議席を9にまで減らしました。
こちらも近いうちに消えてなくなる運命にありましょう。
今日は時あたかも北朝鮮から5人の拉致被害者が帰国して11年目の日。
こちらは時が止まったかのように、進展がありません。
しかし帰国した被害者も、まだ彼の地に生きる被害者も、家族も、それぞれ11年分年をとりました。
無常ですねぇ。