もう何日も前ですが、米国政府の情報機関がドイツのメルケル首相の携帯電話を盗聴していたことが明らかになりましたね。
オバマ大統領は「知っていればすぐに止めさせた」と言い訳していましたね。
でも多分それは嘘。
「知っていれば止めさせた」ではなく、「ばれそうになったら止めさせた」の間違いでしょう。
この盗聴事件は起きてはならないことが起きた、のではなく、ばれてはいけないことがばれた、と言うべきでしょう。
時代のツールに合わせて、不適切な諜報活動や防諜活動を繰り広げてきたのが国というものの歴史。
ドイツだって、ナチの時代や分断時代の東ドイツなど、諜報活動を活発に繰り広げてきた国の一つで、逆に国民としてはそのくらいやってくれないと自国の政府を信頼できません。
そういう意味では、今回は米国政府情報機関の失態と言うべきでしょうねぇ。
諜報活動に関しては、鋭く対立する仮想敵国に対しても、友好的な同盟国に対しても、怠りなく行わなければなりません。
昨日の敵は今日の友、と申します。
国際情勢や国力の変化によって、組む相手が変るというのはよくあること。
万が一に備えるためには、いかにも信頼しているよ、という顔を見せ、がっちり握手しながら、友好国や同盟国にも諜報活動を仕掛けるのはやむを得ないことです。
多分ドイツだってそんなに米国を責められないと思います。
あんまり責めて、自国の情報機関がボロを出したらいけませんから。