直訴?

社会・政治

 山本某なる参議院議員が園遊会で今上陛下に手紙を手渡したことが問題になっていますね。

 なんでも宮内庁からの招待状には、「両陛下の近くでの写真撮影はご遠慮ください」と書いてあるそうですが「手紙を渡さないでください」とは書いていないそうです。

 当たり前ですが。

 つまり園遊会の招待客にそんなことをするやつがいるとは誰も思わなかった、ということでしょうね。

 かつて、義民 佐倉宗吾は、藩主の徴税があまりに厳しく、民百姓が困窮していることを見かねて、当時ご禁制の将軍への直訴を試み、捕らえられて処刑されてしまいます。

新釈 民権操志(佐倉宗吾傳)
加藤 久太郎
文芸社

 現在も多くの国家は間接民主制を採っており、直訴が社会を崩壊させる怖れがあることを端的に示しています。

 参議院ではこの議員への懲罰が検討されているそうですが、そんなことで懲罰委員会を開いたり、時間の無駄のような気がします。

 要は常識の問題。

 葬儀に参列する際は黒っぽい服を着る、みたいなものです。
 この議員の行為は、親の葬式に真っ赤な服を着て参列したような非常識な行為です。

 今上陛下もさぞ驚かれたことと思いますが、涼しい顔で受け取って、読まずに侍従長に渡したそうです。

 我々有権者は、選挙にあたり、おかしげな人に投票しないよう肝に銘じなければなりません。

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