新宿での会食を終えました。
18時から20時半まで。
予想どおり、仲人は来年早々に再婚するとのことでした。
60歳にして再婚とは、近頃の草食系男子には見習ってほしいものです。
まずはめでたい。
その後、新宿の小さなバーで、高校・大学と一緒だった悪友と飲みました。
彼は新宿区内の1LDKのアパートで独身生活を謳歌するチョンガーです。
高校・大学の時は私の実家にふらっと現れては夜通し飲み、一緒に国内や海外を旅行した仲です。
私の実家はお寺のため、広さは十分で、離れでよく飲み明かしたものです。
私が結婚した後も、そんなことはお構いなしにふらっと現れては徹夜で飲み明かす悪友にして親友です。
今となっては同居人とも仲の良い友人となってしまいました。
喜ばしいことです。
この友人、禿げ頭ながらジャン・レノのように坊主頭にし、変に色気があって、あまたの女と浮名を流しています。
正統派美少年から美青年になり、今は美中年となった私には遠く及びませんが。
ただ彼は、私ほど異性への執着が無いようで、誘われれば応じますが、自ら攻めることはありません。
だからこそ、遊んだ女はあまたいても、まともに恋を楽しむことはなく、おのれの精神の奥底を探す旅を続けているものと思われます。
それは羨ましいことです。
私はおのれの精神の奥底を見極めたいと思いながら、中途半端に異性にもてることと、自分自身が異性との付き合いを求めてしまうために、純粋に自己の精神の奥を求めることが出来ずにいます。
全く愚かなことです。
幸いにして、同居人が、男なんて浮気する生き物だと思っているようで、私の結婚後の悪行は許されています。
悪行を隠し通せない私は、同居人に深く感謝しています。
いかに愚かな遊びを楽しもうと、私は同居人に惚れており、捨てられることを極端に怖れているからです。
私の愚かなな遊びを、愚かな遊びとして歯牙にもかけない同居人は、まったく大した女性だと思います。
私はいつも、愚かな遊びはこれ限りと思いながら、それを止められず、馬鹿な行為を続けています。
しかしそれは、同居人への甘えでしょうねぇ。
考えてみると、亡父も兄も弟も、私の男の家族は全て一度は愚かな行為に及んでいるようです。
血ですかねぇ。
でももう二度と、愚行には及ぶまいと、今は思っています。