韓国の客船沈没事故で、韓国マスコミでは日頃の日本非難は影を潜め、それどころか日本の造船技術、安全対策などを称賛し、日本に学ばなければならない、とする論調が目立つそうです。
特に、数年前に日本の同型船が沈没した際、船長以下乗組員は素早く乗客の避難誘導に努め、乗客全員がヘリコプターで救助されたのを見届けたのち、おもむろにゴムボートをおろし、避難した、というのです。
船長以下乗組員の行動はもちろん、「海猿」で有名になった海難救助体制が整っていることも称賛されているとか。
もちろん、客船が日本製であることは全く問題視されていないそうです。
しかし私は、それは木を見て森を見ない議論だと思っています。
問題は、日本の中古船を改造し、その際安全面を軽視してより多くの乗客が乗れることを重視し、重心が高い船体にしてしまったこと。
そして過去に事故が頻発しながら、適切な対策を行わないできたこと。
これはじつは韓国海軍でもしょっちゅう行われていることだそうで、米国などから購入した船に砲台を増設したりするなどは日常茶飯事だとか。
ろくに安全面を検証せず、デカ盛りにすれば戦力が増すだろうという素人考えが働いているものと思料します。
それでミサイルが目標地点の逆に飛んだとか、水陸両用車が基地内の訓練用の池に沈み、乗員全員死亡したとか、変な事故が起きるのです。
ミサイルが逆に飛んだのは、さる筋の話では、パクろうとしてバラバラにしたまでは良いが、組み立てる時間違えたのだろう、とのことでした。
米国の船は安心できないと、米国製の高速艇のエンジンを韓国製に替えたら、高速航行するとジグザグなってまっすぐ走れず、結局高速運行ができなくなってしまった、という笑えない話もあります。
韓国は造船大国だと聞いていたのですがねぇ。
これでは米韓合同軍事演習などの際、米軍から失笑を買うのではないかと思います。
起源を主張するのも、わが国を非難するのも結構。
ただし、わが国を称賛する必要はありません。
そんな時間があったら、真摯に事故原因の究明と、安全対策の策定を早急かつ的確に行うべきではないでしょうか?
その際、わが国のシステムを参考にしたいというなら、初歩的な考え方から教えてあげますよ。