使えない救命いかだ

社会・政治

 韓国の客船沈没事故に関し、またもや衝撃の事実が明らかになりました。
 
 42隻も船体にくっついていたという救命いかだ、船がおかしな状態になったら自動的に船から離れて船の周辺にぷかぷか浮かび、乗客は救命胴衣を身につけて海に飛び込み、救命いかだに泳いで向かう、という算段になっていたところ、1隻も船から離れず、結果的に単なるお飾りであったことが発覚したそうです。

 過去20年、何度も検査が行われたことになっており、書類には良好と記してあったそうですが、実際には検査などせず、偽の報告書を作っただけだったとかで、それでは救命いかだがまともに作動しないのも当然でしょう。

 さらに悪いことに、船体の塗料を重ね塗りする際、救命いかだを取り付けたまま、上からいかだも船体ももろともに塗料を塗ったため、それが接着剤のようになって船から離れなかったのではないか、との疑惑も持たれています。

 しかも船長はそのことを知っており、いかだに不正が行われていたことを隠蔽するために避難命令をあえて出さず、自分はとっとと逃げたのではないか、というのです。

 つまり乗客が溺れ死んでしまえば、いかだの不具合を指摘されない、と考えたのでしょうか?

 人の命よりも己の不正を隠そうとは、優先順位がまるっきり逆ではないですか。

 少しづつ明らかになる事故の真相。

 知れば知るほど嫌になることばかりですねぇ。

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