今日は8月6日。
広島に原爆が投下された日ですね。
しかしあえて、私はそのことにこれ以上触れません。
もはやこの問題は、個人的なことに堕しており、それぞれが、センチメンタルであったり、怒りであったり、様々な感想を持つ日。
私も過去、この日に広島の原爆について書きましたが、もう良いでしょう。
歴史的事実として、記録しておけば。
あとは各々が、静かに、冷静に考えれば良いことです。
8月は長崎、敗戦と、重苦しい空気がわが国を覆いますが、高校球児の活躍など、爽やかなイベントもあります。
むしろそれらを楽しみたいものです。
戦後、わが国は専守防衛を国是とし、侵略的な戦争を否定してきました。
しかし、1970年代、時の総理、佐藤栄作は密かに核武装を目指していたという資料が外務省から出てきましたね。
非核三原則なんて言っていたのに。
米国の核の傘から抜け出し、独自の核武装によって太平洋で覇を唱え、超大国に躍り出ようと言う野望を抱いたと言います。
それはとりもなおさず、米国と敵対することを意味し、誠に剣呑な話と言わざるをえません。
佐藤栄作は密かにこの構想を西ドイツに伝え、西ドイツにも核武装を促したそうで、西ドイツ政府は非常な衝撃を受けたと伝えられます。
しかし、時代の雰囲気が、そんなことを許しはしませんでした。
わが国は米国の核に依存して生きるよりほかありませんでした。
米国を敵にまわすことはあまりに非現実的ですし、無駄に金もかかるし、何より国際社会からの信用を失うでしょう。
わが国が核開発を目指せば、半年を経ずして高性能の核兵器を開発できると言われています。
いつでも核武装できるけど、あえてしない、という態度を貫くことが、国際社会を渡っていくうえで賢い選択と言えるでしょう。
核兵器はもはや使えない武器。
核大国同士が総すくみになって、戦うことができない、パワー・バランスの均衡を維持するための武器になりはててしまいました。
しかしそうは言っても、頭のおかしい政治指導者が登場すれば、これを使用したいという欲望に駆られる可能性無しとしません。
現にキューバ危機の時、米国もソ連も本気で全面核戦争を覚悟したと伝えられます。
幸いにして、人類の叡智により、そのような事態は避けられましたが。
少しづつでも、核兵器を縮小していき、いずれは全廃するのがよろしいでしょう。
ただし、そうなったら、戦争へのハードルが低くなり、かえって争いごとは増えるかもしれませんが。
わが国は為すべきことを淡々と為していけばよろしいでしょう。
すなわち、通常兵器の能力向上に努め、軍人の錬度を高め、大規模ではないながら強力な軍隊を保持し続けること。
それらがめぐりめぐって周辺国の野望を未然に砕き、わが国に平和をもたらすものと考えています。
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