某週刊誌をぱらぱらとめくっていたら、懐かしい名前が登場していました。
松本智津夫。
言わずと知れたオウム真理教の神聖法皇にして最終解脱者、偉大な導師、麻原尊師の最近の動向です。
東京拘置所にもう10年以上拘禁されています。
平成18年には死刑が確定。
しかしその後、尊師は変容します。
弁護士や家族との意思疎通が不可能になり、糞尿を垂れ流すため常時オムツを使用。
娘3人が接見に来た時には、なんと娘たちの前で陰茎を露出させて自慰行為に及び、看守が止めるのも聞かずに射精にいたったとか。
その間娘たちは気味悪そうに見ていただけだったそうです。
この尊師の態度に、詐病説と、拘禁反応による心神喪失とみる意見が対立しています。
刑法では、確定死刑囚であっても、心神喪失もしくは心神耗弱の場合、通常、刑を執行されません。
それを知っていて、一芝居打っているというのが詐病説ですが、私はこれは疑わしいと思っています。
詐病というからには、本当はまともなわけです。
本当はまともなやつが、糞尿をわざと漏らしたり、娘の前でオナニーしたりなんて、いくら強い意志を持っていても困難だと思います。
それが出来るという時点で、心神喪失とまではいかなくても、なんらかの精神的な異常をきたしていると見るべきでしょう。
それなら、きちんと治療すればよいのです。
治療して、とても異常な芝居を打つことができない、くらいの感覚まで回復させ、死刑を執行すればよいでしょう。
もっとも、あさま山荘事件の確定死刑囚がいつまでたっても処刑されないように、尊師の処刑も執行できないと私は思っています。
あさま山荘の凶悪犯は左翼過激派から見れば英雄ですから、国家が殺したとなればこれは崇拝の対象になりましょう。
尊師はそもそも宗教団体の指導者で、今も熱心な信者がいるわけですから、これを処刑してしまっては国家権力による宗教弾圧によって殉教した聖人ということになってしまいます。
今、アーレフと名を変えた教団は、尊師の妻と三女との間で跡目争いが起きているようです。
三女は尊師からもっとも可愛がられ、古くから後継者に、と目されてきましたが、実の母は教団内で自分よりステージが高い三女に対抗するため、長男や次男を担ぎ出そうとしているようです。
当たり前ですが尊師の子供は尊師の血をひいており、ために尊師の血が流れていない母親よりもステージが高いそうです。
世間から後ろ指を指されるような怪しい団体ですら、わずかの利権を求めて跡目争いが起きるのですね。
じつに馬鹿げたことです。
偉大なる尊師におかれましては、もし詐病ならもう芝居はやめ、もし本当に心神喪失なら治療を受け、クリーンな頭で人生の最後を過ごし、本当のことを語ってほしいと切に願います。
それが尊師にできる、唯一にして最後の功徳ではありますまいか。