昨日は昨年墨田区に完成したすみだ北斎美術館に出かけました。
外見はモダンながら、なんとなく安普請。
時代のせいなのでしょうねぇ。
どこも金がありませんから。
葛飾北斎と言えば、誰でも知っている、最も有名な日本の画家。
多くが、見たことのある作品でした。
常設展示室に、絵を描く姿を模した北斎の人形が展示してあり、それがすごくリアルで不気味でした。
最も気に入ったのは、最晩年の富士越龍図。
まさしく鬼気迫る迫力で、しばし呆然と眺めていました。
その後両国駅前のファミリーレストランで食事を摂り、東京大空襲の翌日ということもあって、東京都慰霊堂に向かいました。
さすがに多くの人が訪れていました。
東京都慰霊堂、元々は関東大震災で亡くなった方々の慰霊のために建てられた古い建物ですが、後に東京大空襲の犠牲者も祀るようになったそうです。
多くの悲惨な写真や、原型をとどめない自転車や車の残骸が並べられ、北斎美術館での美的体験など吹っ飛ぶようなインパクトで、厳粛な気持ちにさせられました。
庭には、犠牲者の霊を慰めるように、河津桜が咲き誇っていました。
見事ですが、どこか物悲しくもあります。
その後、相撲興行発祥の地、回向院に向かいました。
途中、国技館と東京スカイツリーが同時に見られる場所があったので、写真をパチリ。
こういう構図も悪くありません。
ふらふらと歩いていると、吉良邸跡というのがありました。
高家の大名が下町に屋敷を構えていたとは驚きです。
やっと、回向院に到着。
こんな狭い所で相撲興行をやっていたのですねぇ。
初代国技館は回向院の隣に建てられていたそうで、今はマンションになっています。
力塚、というのがありました。
広い地域を歩いたわけではありませんが、両国周辺をずいぶん歩き回りました。
歩きつかれて、ベローチェで熱いブラックコーヒーを飲んで、車で帰りました。
東京都慰霊堂に寄ったせいか、なかなかにヘヴィな体験でした。