今日は5月なみの暖かさながら、強い風が吹きました。
桜は今日が最後だろうと、近所の公園に花見に出かけました。
夕方、精神科の診察があるので、アルコールはなし。
おにぎりとゆで卵を作って、ペットボトルのお茶も買って、ご清潔なお花見です。
強い風のせいで、葉桜になりかけの花びらが、勢いよく散っていました。
まさに桜吹雪。
毎年のことですが、桜が狂い散るさまを見ると、あぁ、今年も桜を見ることができた、来年も見られるだろうか、という感慨を覚えます。
普通に考えれば、重い病気を抱えているわけではなし、突然死するとか事故死するとかいう事態は考えにくいので、見られるはずなのですが、なぜか、桜には、そう思わせる力があります。
梅や藤にそういう感慨を覚えることはありません。
不思議ですね。
それはおそらく、桜の呆気なさが、どこか死を連想させるからだと思います。
桜の樹の下には死体が埋まっている、と書いたのは梶井基次郎でした。
![]() | 桜の樹の下には |
梶井基次郎 | |
オリオンブックス |
おそらく日本人なら誰もが桜に死を連想させられるからでしょう。
来年も元気にお花見を楽しめればと、切に願います。